EDは「Erectile Dysfunction」の略で、勃起障害を指します。これは、「完全に勃起できない」「うまく勃起できない」等の状態を指し、十分に硬くならない、または続かないことも含まれます。要するに、「性行為が適切に行えない状態」を指します。
初期症状の一つとしては、性行為の途中で勃起が続かない(中折れ)があります。勃起が不十分である、または性行為の途中で勃起が続かない等の症状がある場合は、EDの可能性があります。
また、自分の意志に反して勃起に時間がかかる、または勃起したものの射精前に萎えてしまうこともEDの初期症状である可能性があります。自分の意志とは異なり、適切な性行為が行えない場合、該当する症状がある場合は、早めに医師に相談してください。
上記のようにEDの症状は人によってさまざまです。これらの症状を自覚しはじめると、性機能に自信がもてず、性生活に億劫になってしまう人も多く見られます。
通常、性的な刺激を受けると、脳による興奮が神経を通して陰茎に伝わります。すると陰茎海綿体の動脈が拡張し、十分な血液が流れ込むことで大きく膨らむのが、いわゆる勃起です。 しかし、神経や血管に何らかの問題があり、海綿体に十分な血液が送り込まれないと、満足のいく勃起が得られず、ED症状につながります。血管系の問題で発生するEDを物理的EDと分類します。
また性機能に自信がもてないことなど、ストレスや神経質になったりすることで発症するEDを心理的EDと分類します。
EDにおいて問診がとても重要です。国際勃起機能スコア:IIEF-5(International Index of Erectile Function-5)などを用いることで、事前に自己診断することも可能です。SHIMとIIEF-5の違いは設問②~⑤に0点があるかないかだけであり、SHIMは過去6ヶ月以内に性交が無い場合は診断不可であるためここではIIEF-5をご紹介します。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Q1
勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか?
|
非常に低い | 低い | 中くらい | 高い | 非常に高い | |
Q2
性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な勃起の硬さになりましたか?
|
性的刺激は一度もなし | 全くなし又はほとんどなし | たまに(半分よりかなり低い頻度) | 時々(半分の頻度) | おおかた毎回(半分よりかなり上回る頻度) | 毎回又はほぼ毎回 |
Q3
性交中、挿入後何回勤起を維持することができましたか?
|
性交の試み一度もなし | 全くなし又はほとんどなし | たまに(半分よりかなり低い頻度) | 時々(半分の頻度) | おおかた毎回(半分よりかなり上回る頻度) | 毎回又はほぼ毎回 |
Q4
性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?
|
性交の試み一度もなし | ほとんど困難 | かなり困難 | 困難 | やや困難 | 困難ではない |
Q5
性交を試みた時、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか?
|
性交の試み一度もなし | 全くなし又はほとんどなし | たまに(半分よりかなり低い頻度) | 時々(半分の頻度) | おおかた毎回(半分よりかなり上回る頻度) | 毎回又はほぼ毎回 |
重症度分類 | 合計(25点満点) |
---|---|
EDなし | 22 ~ 25 |
軽度 | 17 ~ 21 |
軽度~中等度 | 12 ~ 16 |
中等度 | 8 ~ 11 |
完全ED | 5 ~ 7 |
一昔前はEDのことをインポテンス(英:impotence)やインポテンツ(独:impotenz)、略して「インポ」とも表現されていました。
しかし「インポ」という言葉が「能力が低い」「役立たず」等々、侮辱的な場面でも使われるようになったこともあり、差別用語にあたる表現は医療用語としても相応しくないとの意見が多く出るようになりました。そのような背景から勃起障害や勃起不全のことを英語の「Erectile Dysfunction」の略であるEDと呼ばれるように変化します。つまり、インポテンツとEDは同じ意味ですが、現在の医療業界では「インポテンツ」は一切使用されず「ED」が使用されるようになっています。
勃起するためには、3つのステップを踏みます。
脳が性的な刺激を感じると、興奮が陰茎に伝わり、血管が広がります。これにより血液が陰茎に流れ込み、勃起します。しかし、これらの一つでもうまくいかないと、勃起が十分に起こらず、ED(勃起不全)の症状が出ます。特に、血管・神経が損傷していると、全く勃起しないこともあります。
メリット | ……… | ED治療薬を使用すると、薬の効果によりペニスの血流が改善され、勃起が可能になります。薬を服用後すぐに効果が現れるため満足のいく効果を得られます。 |
---|---|---|
デメリット | ……… | EDの根本的な原因が解決するわけではありません。また、狭心症や脳梗塞の患者には適していません。 |
メリット | ……… | 衝撃波治療は、EDの根本的な原因である血流不足を改善することで、持続的な効果をもたらす可能性があります。 |
---|---|---|
デメリット | ……… | 薬剤に比べて治療費用が高く、全ての患者に効果があるわけではありません。また、治療効果を実感するまでに時間がかかることもあります。 |
メリット | ……… | 生活習慣病が原因のEDだった場合、睡眠や運動、食生活などの生活習慣を見直すことでEDの改善が見込めます。生活習慣の改善は他の病気の予防にも繋がります。 |
---|---|---|
デメリット | ……… | 途中で挫折する可能性や、改善したとしても時間がかかる可能性があります。 |
Clinic Information
住所 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1丁目7-30 北新地ビル2~4階 |
---|---|
電話番号 | 06-6710-9690 |
最寄出口 | JR北新地駅【F92出口】から徒歩2分 大阪メトロ東梅田駅から徒歩4分 |
診療時間 | 2022年7月5日 OPEN 10:00〜19:00 ※お車でご来院の患者様へ 提携駐車場はございません。 近隣の有料駐車場への駐車をお願い致します。 |