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エクソソームと幹細胞培養上清液の違いって何?両者の違いと美容について解説

「エクソソームって美容にいいって聞いたけどよくわからない。」

「エクソソームと幹細胞培養上清液って何が違うの?」

という疑問の声をよく聞かれます。

また、巷ではエクソソームと幹細胞培養上清液を混同して、美容に良いので一緒と考える方も少なくありません。

 

そこで、この記事では、エクソソームと幹細胞培養上清液の違いについて解説をしていきます。

また、違いがわかった上で両者が美容にどう取り入れられているのか、についても解説していきます。

エクソソームと幹細胞培養上清液の違い

エクソソームと幹細胞培養上清液は、両方とも細胞培養に関連していますが、異なるものです。

エクソソームとは

エクソソームは、細胞が放出する小さな細胞外小胞子で、直径が40〜150ナノメートル程度のものです。

細胞内の機能分子や情報を含んでおり、細胞間相互作用、細胞内通信、代謝の調節などに関与しています。

また、病態生理学的状態の診断や治療法の開発にも利用されており、エクソソームは、細胞培養上清液から分離することができます。

幹細胞培養上清液とは

一方、幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養する過程で放出される培養上清液であり、サイトカイン(成長因子)、ホルモン、細胞外マトリックス、RNA、エクソソームなどが含まれています。

幹細胞培養上清液は、幹細胞を増殖させ、分化させるための環境を提供するために用いられます。

エクソソームと幹細胞培養上清液は同じ?

幹細胞培養上清液に含まれる成分は、幹細胞が放出するエクソソームを含む場合がありますが、エクソソームと幹細胞培養上清液は、異なるものです。

つまり、エクソソームは細胞が放出する小胞子であり、幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養する際に放出される成分の混合物です。

 

ただし、幹細胞培養上清液にはエクソソームが含まれる場合があります。

エクソソームは細胞から分泌される物質であるため、もちろん「幹細胞」からも分泌されます。

 

幹細胞培養液にもエクソソームが含まれていると考えられているため、幹細胞培養液が配合された美容製品を使用することで、エクソソームを取り入れることが可能です。

しかし、幹細胞や幹細胞培養液にはエクソソーム以外の成分もたくさん含まれています。幹細胞培養液にはエクソソーム「」入っているということです。

エクソソームの可能性

エクソソームは「情報を含んだ細胞内から分泌される物質」であり、その情報によっては多種多様な働きが期待できます。

美容に対する効果はもちろんのこと、治療方法がなかったような病気に対してもアプローチができるようになる可能性もあります。

エクソソームという物質は、まだまだ分かっていないことも多く、非常に多くの可能性を秘めているのです。

そもそも幹細胞とは

幹細胞培養上清液を知るうえでそもそも幹細胞とは、「自分以外の細胞にもなることができる細胞」です。

人間を含めた生物の体は、細胞とよばれる非常に小さな因子から構成されており、各細胞は、自分自身と同じ性質を持つ細胞に分化(分裂して増殖)するという特徴があります。

例えば、血液の細胞は血液となり、肌の細胞は肌になるというようなイメージです。

 

しかし、幹細胞には、自分以外の細胞にも分化できるという特徴があるため、幹細胞の持つこの能力を使用することができれば、傷ついた細胞を再生させることも不可能ではありません

傷ついた肌細胞や髪の細胞などを幹細胞から作り出すことができれば、若々しい肌や髪を再生することすら可能になります。

幹細胞は究極のアンチエイジング

これらは再生医療と呼ばれる最新科学の一種であり、まだまだ研究段階であるため、実際に幹細胞を用いて若々しい肌に再生させることはできません。

しかし、今後研究が進んでいくことで、幹細胞を用いた再生医療や再生美容などが登場することも十分考えられます。

幹細胞にはこのような働きがあるからこそ、「究極のアンチエイジング」と呼ばれることもあります。

 

そして、幹細胞と似た言葉に「幹細胞培養液」があります。

幹細胞培養液は、幹細胞を培養した際に生成される培養液であり、幹細胞と同じように幹細胞培養液にも様々な美容効果が期待できることがわかりました。

エクソソームと幹細胞培養上清液の美容について

エクソソームと幹細胞培養上清液には、美容効果が期待できる成分が含まれているため、化粧品や美容治療に利用されています。

以下、詳しく解説します。

エクソソームの美容について

エクソソームには、細胞内の機能分子や情報を含むため、肌細胞との相互作用を通じて肌の代謝や再生を促進する効果が期待されます。

エクソソームに含まれる肌のターンオーバーを促進する成分は、主にエンドソーム・リソソーム関連のタンパク質や酵素、リボ核酸(RNA)などです。

 

具体的には、エクソソーム中に含まれるエクソソーム特異的なタンパク質や、細胞外マトリックスを分解するプロテアーゼであるメタロプロテアーゼ、細胞質内で細胞質骨格の形成や糖鎖合成に関与するアクチンチューブリンRNA結合タンパク質、RNAの細胞内輸送を担うモータータンパク質などが含まれています。

これらの成分は、肌細胞の代謝やターンオーバーを促進することが期待されます。具体的には、古い角質を取り除き、新しい細胞を形成することで、肌を滑らかにし、透明感のある肌を作り出すことができます。

 

また、エクソソームには、コラーゲンやエラスチンを増やす成分があると言われています。

実際に、以下の研究論文によると、

「真皮幹細胞由来のエキソソームを介したIV型コラーゲン(COL4)の産生が著しく増強されたことが示されました」

“ Melanin accumulation in dermal stem cells deteriorate their exosome-mediated skin basement membrane

construction in solar lentigo”(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/exd.14667)

とあり、エクソソームにはコラーゲンを増やし美肌効果もあると期待されています。

幹細胞培養上清液の美容について

幹細胞培養上清液は、幹細胞から分泌される成分を含んだ液体であり、その中には様々な成分が含まれています。

美容目的での幹細胞培養上清液の利用には、以下のような特徴があります。

  • 美肌効果:幹細胞培養上清液には、肌の細胞再生を促進する成分が含まれています。例えば、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分や、EGFやFGFなどの細胞増殖因子が含まれており、肌のハリや潤いを与える効果があります。
  • 抗酸化作用:幹細胞培養上清液には、抗酸化作用がある成分が含まれています。例えば、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどが含まれており、肌の老化を防ぐ効果が期待されます。
  • 炎症抑制作用:幹細胞培養上清液には、炎症を抑制する成分が含まれています。例えば、IL-1raやTGF-betaなどの炎症を抑制する因子が含まれており、肌トラブルの改善に役立ちます。

 

また、幹細胞培養上清液には、肌の免疫機能を向上させる成分が含まれることがあり、肌のトラブル改善に役立つと示唆されています。

ただし、エクソソームや幹細胞培養上清液を含む美容製品や美容治療については、まだ研究段階であることもあり、その効果や安全性については十分に検証されていません。

そのため、使用にあたっては医師の指導の下、注意が必要です。

Wクリニックオムでは、いち早くエクソソーム・幹細胞治療を取り入れており、適切な治療を行なっております。

Wクリニックオムのエクソソームは乳歯髄細胞から

エクソソームは、様々な種類の細胞から放出される細胞外小胞子ということもあり、様々な箇所から取ることができます。

そして、Wクリニックオムでは、近年海外で最も注目を集めている、乳歯髄由来のものを使用しています。

 

歯髄は、歯の神経組織や血管組織を含む柔らかい組織であり、歯の中心部に位置しています。

歯髄由来のエクソソームは、歯髄細胞が放出する小さな膜包みであり、以下のような特徴を持ちます。

  • 抗炎症作用:歯髄由来のエクソソームには、抗炎症作用があるとされています。研究によると、歯髄由来のエクソソームは、炎症性サイトカインの産生を抑制することが示されています。
  • 細胞再生作用:歯髄由来のエクソソームには、細胞再生作用があるとされています。研究によると、歯髄由来のエクソソームは、歯髄細胞の増殖や分化を促進することが示されています。
  • 内因性幹細胞活性化作用:歯髄由来のエクソソームには、内因性幹細胞活性化作用があるとされています。研究によると、歯髄由来のエクソソームは、内因性幹細胞の増殖や分化を促進することが示されています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

エクソソームは幹細胞培養上清液からとられるので厳密には両者は異なります。 ただ、どちらも美容に良いとされる成分が入っており、様々な効果が期待されています。

Wクリニックオムでは歯髄由来のエクソソームを早期から提供しており、効果を実感していただけると思われます。

興味がある方はまずは、一度Wクリニックオムにご相談ください。

記事監修

足立 真由美

医療法人 涼葵会 理事長
足立 真由美
Adachi Mayumi

経歴

2001年 和歌山県立医科大学卒業、同年大阪医科大学形成外科教室入局
大阪医科大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2003年 医療法人東和会 第一東和会病院形成外科勤務
同院、美容皮膚科・美容外科の設立に携わり、管理責任医師を担当。
2010年 某美容クリニック院長に就任
2014年 大阪心斎橋に、今までにない新たなコンセプトの美容クリニック「W CLINIC」を立ち上げる。
2017年 医療法人涼葵会 理事長に就任
2019年 医療法人涼葵会 W CLINIC 梅田院 開院

プロフィール

美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する大阪で注目されるクリニック。

中木 義浩

管理医師 アレルギー外来医師
中木 義浩
Yoshihiro Nakaki

経歴

1986年大阪市立大学附属病院 耳鼻咽喉科・形成外科 勤務
1990年社会医療法人景岳会 南大阪病院 耳鼻咽喉科 勤務
1991年医療法人宝生会 PL病院 耳鼻咽喉科・形成外科 医長
1994年大阪市立北市民病院 耳鼻咽喉科 医長
1998年なかき耳鼻咽喉科 院長

資格

・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・補聴器相談医

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