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エクソソームとは?仕組みや効果を簡単に説明!

近年新しく確立した美容施術に、エクソソーム療法があります。

エクソソームは自身の細胞を活性化させることで、多くの効果が得られることが研究で明らかになってきている最新の美容施術です。

 

この記事では究極のエイジングケアとして注目されている、エクソソームとはどのような治療方法なのかを簡単に解説していきます。

エクソソームによって得られる効果の一部も解説するので、今までの施術に満足がいかないとお悩みの方はWクリニックオムへご相談ください。

エクソソームとは

エクソソームとは細胞から分泌される「細胞外小胞」で、特に注目すべき機能は、細胞間の情報伝達に使われている点です。

エクソソームは袋状になっており、中にはマイクロRNA・メッセンジャーRNA といった遺伝子の働きに関与する「核酸」やタンパク質など重要な情報が含まれています。

エクソソームを受け取った細胞では、生理機能や機能的な変化を引き起こすことが明らかになってきており、具体的な変化としては全身の体性幹細胞を活性化する他、高い皮膚再生・血管再生作用、複数の抗炎症作用などが確認されています。

幹細胞ってなに?

エクソソームが活性化する幹細胞とは、さまざまな細胞になる能力と自分と同じ細胞を複製する能力の2つの能力を持っている細胞のことを指します。

 

人間の身体は多くの細胞でできており、皮膚の細胞、神経系の細胞、血液系の細胞など多くの種類があります。

皮膚の細胞は神経の細胞になることはできませんが、幹細胞は皮膚の細胞にも神経の細胞にもなることができる細胞です。

中でも再生医療の分野で知られている、ES細胞やiPS細胞のように、全ての細胞へ変化することができる幹細胞を多機能幹細胞といい、神経、血液、筋肉と、ある程度変化できる細胞が限られている細胞を体性幹細胞といいます。

エクソソームはこの体性幹細胞を活性化する能力が注目されています。

エクソソーム療法には幹細胞培養液上清液を使う

エクソソームは人間の幹細胞を培養した液の上澄みに多く含まれており、エクソソーム療法にはこの上澄み部分にあたる、幹細胞培養液上清液を利用します。

幹細胞培養液上清液には、たんぱく質や成長因子(サイトカイン)などの有効成分を多数含んでおり、この有効成分を目的の細胞へ届けるために必要なものがエクソソームです。

エクソソーム療法に使われている幹細胞は安全?

エクソソーム療法で利用される幹細胞培養液上清液は、細胞や不純物を全て取り除いた上澄み部分のため、感染症やがん化のリスクなどはなく、安全性が確立されています。

幹細胞培養液上清液は元となる幹細胞の違いによって、歯髄由来、骨髄由来、脂肪由来、臍帯血由来の大きく4つに分類することができます。

 

当院で採用しているのは「乳歯髄由来の幹細胞」を使った幹細胞培養上清液で、乳歯髄由来の幹細胞は神経再生に関与していることが知られており、脳神経や末梢神経、全身への神経応用の可能性も報告されている幹細胞です。

Wクリニックオムでは日本人かつ9歳をドナーとし安全性の高い良質な幹細胞のみを使用しております。 良質な幹細胞培養上清液を利用した治療では、報告されている副作用はありません。

エクソソームでえられる効果

エクソソームは全身の体性幹細胞を活性化する作用が確認されていますが、実感できる効果としては以下のようなものが報告されています。

  • 肌の傷を再生
  • 肌のハリを強くし潤いを保つ
  • メラニンを抑え美白を保つ
  • 薄毛の治療
  • EDの改善

新しい技術のため、さまざまな効果について研究が盛んに行われており、効果の仕組みについても明らかにされ始めています。

肌の傷を再生

エクソソームは肌の傷を再生する能力が注目されており、肌再生能力に関する研究は幅広く進んでいます。

放出されたエクソソームは、糖尿病マウスの創傷モデルの創傷治癒時間を短縮しました。これは、細胞増殖の促進、肉芽組織形成の高速化、再上皮化、および創傷部位内のコラーゲンのリモデリングによって可能になりました。したがって、傷の治癒が改善され、瘢痕組織が少なく観察されました。 (Yang GH, Lee YB, Kang D, Choi E, Nam Y, Lee KH, You HJ, Kang HJ, An SH, Jeon H. Overcome the barriers of the skin: exosome therapy. Biomater Res. 2021 Jul 3;25(1):22. doi: 10.1186/s40824-021-00224-8. PMID: 34217362; PMCID: PMC8254055.)

再生医療の分野でも注目されているエクソソームは、傷跡を少なく元通りの肌に再生する能力が注目されています。

肌のハリを強くし潤いを保つ

エクソソームは皮膚線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの産生を活性化させる能力が発見されています。

ヒト皮膚線維芽細胞 (HDF) がエキソソームにさらされると、コラーゲンとエラスチンの産生が増強されました。したがって、UCB-MSC 由来のエキソソームを使用して、真皮層を再構築できます。
(Yang GH, Lee YB, Kang D, Choi E, Nam Y, Lee KH, You HJ, Kang HJ, An SH, Jeon H. Overcome the barriers of the skin: exosome therapy. Biomater Res. 2021 Jul 3;25(1):22. doi: 10.1186/s40824-021-00224-8. PMID: 34217362; PMCID: PMC8254055.)

老化が進むと、コラーゲンやエラスチンが減少、断片化することで真皮層にダメージを受けます。

エクソソームには老化による肌のダメージを根本的に改善する可能性があります。

メラニンを抑え美白を保つ

白い美しい肌を保つためには、紫外線の刺激などによって生成されるメラニンを抑える必要があります。

エクソソームは、メラニンの生成を阻害することにより、色素沈着過剰を軽減する効果が期待されます。
(Zhang B, Gong J, He L, Khan A, Xiong T, Shen H, Li Z. Exosomes based advancements for application in medical aesthetics. Front Bioeng Biotechnol. 2022 Dec 20;10:1083640. doi: 10.3389/fbioe.2022.1083640. PMID: 36605254; PMCID: PMC9810265.)

エクソソームには、表皮と真皮の間にあるメラノサイト(色素細胞)へのメラニンの蓄積を調節する能力が発見されています。

薄毛の治療

薄毛の原因は遺伝、内分泌機能、免疫系疾患、栄養失調、薬物の影響、精神状態、老化などさまざまあります。

エクソソームは、毛乳頭細胞の増殖を促進することで毛包再生を誘導することにより、脱毛を抑制することができます。
(Zhang B, Gong J, He L, Khan A, Xiong T, Shen H, Li Z. Exosomes based advancements for application in medical aesthetics. Front Bioeng Biotechnol. 2022 Dec 20;10:1083640. doi: 10.3389/fbioe.2022.1083640. PMID: 36605254; PMCID: PMC9810265.)

毛乳頭細胞は毛包のシグナル伝達センターとして働き、毛髪の成長、形成、およびサイクル調節において重要な役割を果たしています。

エクソソームは毛乳頭細胞に働きかけることで、薄毛の治療への効果が期待されています。

勃起不全(ED)の改善

勃起不全とは満足できる勃起が出来ない状態のことで、勃起に時間がかかる、硬さが足りない、長持ちしないなど幅広い状態を含んでいます。

40歳から70歳の男性の50%以上になにかしらの症状があると言われています。 何かしら勃起しにくい方の原因の7割は、血液が行き渡らない等の血管にまつわる原因です。

幹細胞培養上清液(エクソソーム)の作用により、ともとある血管から新しく血管をつくりだしたり、新しい血液も生み出します

血流改善は勃起機能に欠かせない重要な一因となります。

参考:エクソソーム点滴の効果はある?デメリットや費用・注意点を徹底解説!|エクソソームNAVI

エクソソームの施術方法

当院ではエクソソームの施術は、注射・点滴による注入方法で行っております。

点滴で注入する一番の利点は、血管内に直接注入することにより、身体の隅々まで幹細胞培養上清液を行き渡らせることができる点です。

                  

 

実際の施術は、点滴で幹細胞培養液上清液を静脈に15分~30分ほどかけて注入していきます。

注射の場合は5分程度で注入できます。幹細胞培養上清液を投与する量が5~10mlの場合は注射でのご案内をしております。効果は同じです。

 

薄毛の治療に関しては、頭皮に直接注入する方法で施術を行っております。

注入方法はいくつかあり、針を使わず、痛みもほとんどないデルマスマートや、熟練の医師による患部を確認しながらの調節ができるメソセラピーも可能です。

最新の技術で肌のアップデートや薄毛治療も可能

エクソソームは近年確立された新しい施術のため、まだ効果や施術内容も周知されていません。

再生医療の分野でも研究が広く進み、美容への応用も幅広い効果が期待できます。

薄毛改善への効果も非常に期待されている施術のため、興味のある方はぜひWクリニックオムへご相談ください。

記事監修

足立 真由美

医療法人 涼葵会 理事長
足立 真由美
Adachi Mayumi

経歴

2001年 和歌山県立医科大学卒業、同年大阪医科大学形成外科教室入局
大阪医科大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2003年 医療法人東和会 第一東和会病院形成外科勤務
同院、美容皮膚科・美容外科の設立に携わり、管理責任医師を担当。
2010年 某美容クリニック院長に就任
2014年 大阪心斎橋に、今までにない新たなコンセプトの美容クリニック「W CLINIC」を立ち上げる。
2017年 医療法人涼葵会 理事長に就任
2019年 医療法人涼葵会 W CLINIC 梅田院 開院

プロフィール

美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する大阪で注目されるクリニック。

中木 義浩

管理医師 アレルギー外来医師
中木 義浩
Yoshihiro Nakaki

経歴

1986年大阪市立大学附属病院 耳鼻咽喉科・形成外科 勤務
1990年社会医療法人景岳会 南大阪病院 耳鼻咽喉科 勤務
1991年医療法人宝生会 PL病院 耳鼻咽喉科・形成外科 医長
1994年大阪市立北市民病院 耳鼻咽喉科 医長
1998年なかき耳鼻咽喉科 院長

資格

・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・補聴器相談医

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